Photo消しゴムのiOS8対応新機能紹介

アスキーのiPhonePLUSさんに、Photo消しゴムのiOS8対応新機能の紹介を掲載していただきました。開発者本人による執筆で、写真編集拡張(Photo Editing Extension)とシェア拡張(Share Extension)の使い方について、画像をふんだんに入れ詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

「Photo消しゴム」がiOS8の最新機能に対応!ぼかしもリサイズもExif確認も全部写真アプリからできる

【写真編集拡張】写真アプリからPhoto消しゴムを呼び出して撮影日時やGPS情報を削除したのに、写真アプリには元の撮影日時や撮影場所の情報が表示されています。これは大丈夫ですか?本当に削除されたのですか?

以下のように、写真アプリからPhoto消しゴムを呼び出して、ぼかし処理とExif情報(撮影日時やGPS情報)の削除を実施しても、写真アプリに戻ってみると撮影日時や撮影場所の情報が消えず、そのまま残っているように見えます。

(元の画像)
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(Photo消しゴムで編集)
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(撮影日時が削除されていることを確認)
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(撮影場所が削除されていることを確認)
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(編集後の写真アプリ表示)
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これは、写真アプリの編集機能がオリジナルの画像情報を保持していて、その情報が表示されてしまうためです。編集した写真の中の写真情報は消えていますのでご安心ください。もし心配なら「Photo消しゴムへ送信」「Photo消しゴムで共有」(v2.00でボタン名変更)を使い、一旦Photo消しゴム本体に送信してから、Exif情報の最終確認を実施してSNSへ送信すると安心です。以下のように撮影日時や撮影場所がきちんと消えたものが送信されていることが確認できます。

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他の写真編集アプリからPhoto消しゴムに送信しようとすると、送信先アプリ一覧の中に「Photo消しゴムで共有」と「Photo消しゴムで開く」の2つが表示されました。これは、どう違うのですか?どちらで送ればいいですか?

この情報は、過去バージョン(v1.10)に対するものです。v2.00用には「Photo消しゴムへの送信ボタンについて」でさらに詳細な記事を書きましたのでこちらを参照ください。

以下は、過去バージョンの参考情報として残しておきます。


一部の写真編集アプリの送信メニューでは、以下のように送信先アプリ一覧の中に「Photo消しゴムで共有」と「Photo消しゴムで開く」の両方のアイコンが表示される場合があります。

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これは、Photo消しゴムが画像を受け取る方法として、画像オープン方式とシェア方式の両方をサポートしているためです。アプリによってはどちらかの方法でしか送信できないアプリがあります。例えばiOS標準の写真アプリではシェア方式しかサポートしていませんし、iOS7以前に作られた古い一般アプリは画像オープン方式だけ対応している場合が多いです。iOS8以降に作られたアプリは、どちらの方式でも送信できるアプリが増えてくると予想されます。2種類のアイコンが表示される場合は、どちらで送っても同じです。

iOS8上でPhoto消しゴムv1.10を使った場合、送信ボタンを押すと「シェア機能対応アプリへ送る」と「画像オープン対応アプリへ送る」の選択メニューが出るようになりました。これはどう違うのですか? どちらを選んだらいいのですか?

この情報は旧バージョン(Version1.10)に対するもので、現在の最新バージョンでは無効です。過去の参考情報として残しておきます。


iOS8上でPhoto消しゴムv1.10を使った場合、送信ボタンを押すと、以下のようにポップアップメニューが現れ、アイコンの並びが微妙に異なる2種類のアプリ一覧から送信先を選ぶことになります。

(ポップアップメニュー)
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「シェア機能対応アプリへ送る」を選んだ場合
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「画像オープン対応アプリへ送る」を選んだ場合
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Twitterへ送信する場合は、「シェア機能対応アプリへ送る」の方にしかアイコンが表示されませんので、こちらを選んでください。その他の一般アプリは「画像オープン対応アプリへ送る」の方にアイコンが表示される場合が多いと思います。「LINE」は現在のバージョンではこちらの方にだけアイコンがあります。「メールで送信」、「Facebook」、「画像を保存」等、両方にアイコンがあるものはどちらを選んでもOKです。

[解説]
これまで(v1.00まで)は「画像オープン対応アプリへ送る」方法で他のアプリに画像データを送信していました。TwitterやFaceBookは画像オープン対応アプリではありませんが、iOSシステムが特別対応しているアプリであり、「画像オープン対応アプリへ送る」方法でアプリの一覧を表示すれば「メッセージ」や「メール」と同じように特別に画像オープン対応アプリ一覧の中にアイコンが表示されるようになっていました。その他、画像を受け取る機能のあるアプリは、ほとんどが画像オープンに対応しているため、今まではこの方法だけ実装していれば十分でした。
ところが、理由は不明ですがiOS8になってTwitterアプリのアイコンがこの方法で送信できるアプリの一覧に表示されなくなってしまいました(Photo消しゴムだけでなく、同じやり方をしている他のアプリでもiOS8になって同様の問題が発生していました)。
本問題の対策として、Twitterはシェア機能に対応しているため、 v1.10では「シェア対応アプリへ送る」メニューを追加し、シェア対応アプリの一覧を表示することでTwitterへ送信するアイコンを表示するようにしました。
シェア対応は、これまで(iOS7まで)TwitterやFacebook等、OSが標準サポートする特別なアプリでしか対応できませんでしたが、iOS8で「シェア拡張(Share Extension)」という機能が追加され、一般のアプリもシェア対応ができるようになりました。今後はシェア対応だけをサポートするアプリも増えて行くと予想されます。このため、Photo消しゴムではどちらをサポートするアプリでも送信できるようにしています。両方サポートしているアプリは、送信できる方どちらを選んでもかまいません。
ちなみにPhoto消しゴム自身も、画像を受け取る機能として、従来の画像オープン対応に加えv1.10でシェア対応を追加し、どちらでも受け取れるようにしています。詳しくは、こちらをご覧ください。

【写真編集拡張】写真アプリから呼び出したPhoto消しゴムでよくメモリ不足エラーが発生します。対策方法はありますか?

写真アプリから呼び出したPhoto消しゴムで大きな画像を読み込むと、以下のようなメモリ不足画面が表示されることがあります。また、この画面が表示される前にPhoto消しゴムの起動自体が黒画面のまま止まってしまうこともあります。これもメモリ不足が原因です。

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(メモリ不足になる理由)
Photo消しゴムがアプリ本体で動作する場合と比べ、写真アプリから呼び出されて動作する場合、写真アプリが起動している状態で同時にPhoto消しゴムの機能が動作するため、Photo消しゴムで使用できるメモリ量がとても少ない状況になっています。

(対策)
編集する画像のサイズが小さければ使用メモリが減るため、このようなメッセージは表示されにくくなります。本体アプリで画像を読み込んで編集する場合は、十分なメモリ量を使用できるため、より大きな画像を編集してもメモリ不足は発生しにくくなります。メモリ不足の発生条件は他のアプリのメモリ使用状況とも関係しているため、正確な値を示すことはできませんが、目安として次のサイズ以下にリサイズして編集すればメモリ不足になることはほとんどありません。

  • 写真アプリからの呼び出しで編集する場合    → 最大1280ピクセル
  • 本体アプリで画像を読み込んで編集する場合 → 最大3264ピクセル

v1.10では「自動リサイズ機能」を追加しており、あらかじめサイズを指定しておくと指定サイズ以上の画像を読み込んだ時に自動的にサイズ変換するようになっています。この機能を活用して、投稿先に合ったサイズにリサイズしてから編集することをお勧めします。

(今後について)
写真拡張編集(Photo Editing Extension)で動作する場合、写真アプリとの同時使用になるためエクステンションで使えるメモリが少なくなるというのはAppleからも開発者向けに説明されているのですが、現状はそれにしても使えるメモリが少なすぎる(本当にメモリが足りないのではなく、なにかメモリの使い方がおかしくてエクステンションに本来割り当て可能なメモリがちゃんと割り当てられてない)ように思われる節があります。本件はもう少し情報を整理した上で、別途Appleにバグレポートを送信したいと考えています。なにか進展があれば、このサポートサイトで報告します。

写真アプリから呼び出したPhoto消しゴムに設定メニューが見あたりません。ブラシサイズやぼかしの強さを変えるにはどうしたらいいですか?

この情報は旧バージョン(Version1.10)に対するもので、現在の最新バージョンでは無効です。過去の参考情報として残しておきます。


写真アプリから呼び出したPhoto消しゴムは、本体アプリの設定を引き継ぎますので、本体アプリを起動して設定変更してください。なお、設定変更の反映は、次回Photo消しゴムで編集を開始した時に行われます。編集中に設定を変更したくなった場合は、お手数ですが一旦写真アプリに戻ってから再度編集していただけますようお願いします。

Photo消しゴム Version1.10がリリースされました!

Photo消しゴム Version1.10がリリースされました!

長らくお待たせしましたが、本バージョンでiOS8に完全対応しました。

主な変更点は以下の通りです。

  • iOS8で送信メニューにTwitterのアイコンが表示されなくなった問題を修正しました。
  • iOS8でLINE等の一部のアプリに送信できなくなった問題を修正しました。
  • iOS8の位置情報取得機能変更に対応し、カメラ撮影時の位置情報取得許可メッセージを改善しました。
  • iOS8の写真アプリ拡張機能(Photo Editing Extension)に対応し、写真アプリでPhoto消しゴムのぼかし、リサイズ、トリミング、Exif情報確認/削除機能が使えるようになりました。写真アプリから呼び出された時は、iPhone6やiPadの本来の解像度に対応しており、横置き表示も可能です。
  • iOS8の共有拡張機能(Share Extension)に対応し、写真アプリの共有メニューからPhoto消しゴムに画像を渡せるようになりました。
  • 自動リサイズ機能を追加しました。設定メニューで自動リサイズを設定すると大きな画像をロードした時に自動的に指定サイズにリサイズします。
  • 画像読み込み速度を改善しました。
  • チュートリアル画像を圧縮し、アプリのサイズを削減しました。
  • その他、細かいバグを修正しました。

 

iOS8をお使いの方へ(不具合情報) – 10/28更新

長らくご不便をおかけしましたが、以下の不具合は10/28にリリースされたv1.10で解消されました。さらにv1.10ではiOS8の新機能である写真編集拡張(Photo Editing Extension)およびシェア拡張(Share Extension)にも対応しています。iOS8をお使いの方は、バージョンアップして頂けますようお願いします。

以下の記事は古いバージョン(v1.00)の参考情報として残しておきます。


iOS8でPhoto消しゴムを使用すると、一部不具合が発生することが判明しました。現在、最優先で対応策を検討中です。大変ご不便をおかけして申し訳ありませんが、不具合に遭遇された方は、しばらくの間、回避策で対応していただけますようお願いします。

【不具合内容】

  • 送信画面の送信先アイコンの一覧にTwitterが表示されないため、Photo消しゴムから直接Twitterへの投稿ができません。
  • LINEを含む一部のアプリの送信アイコンをタップしても何も起こらず、Photo消しゴムから画像が送信できません。

※写真ライブラリへの保存、メール送信、Facebookへの直接投稿は問題なくできます。

【回避策】

お手数をかけて申し訳ありませんが、Twitter、LINEへ投稿される場合は、一旦写真ライブラリに保存の上、手動で対象アプリを起動して送信していただけますようお願いします。

【修正予定】

現在、最優先で対応策を検討中です。ただ、現在Appleのアプリ審査が大変混み合っており、修正物件の申請をしてから審査を通過するまでに10日以上かかる見込みです。長期間ご不便をおかけして申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

【対応状況】(10/22追記)

10/20に今回の問題の修正を含んだ物件の審査依頼をAppleに提出しました。が、現在はAppleの審査がさらに混み合っている状況で、審査通過までに11日〜12日かかる見込みとなっています。大変不便をおかけしますが、もうしばらくお待ちいただけますようお願いします。
なお、今回Appleに審査依頼したリリースは、不具合の解消だけでなく、iOS8の新機能である写真編集拡張(Photo Editing Extension)およびシェア拡張(Share Extension)にも対応しており、標準の写真アプリからPhoto消しゴムのぼかし機能やExif確認機能が使えたり、Photo消しゴムに画像を直接渡せたりできるようになります。乞うご期待ください。